続・再休職と傷病金手当のこと

 お久しぶりです、夜子です。相変わらず元気に死に向かっています。

 前回のエントリから2週間以上も間が空いてしまったので、その間の出来事について、特に会社づとめ関連のことに絞って整理して書いておきます。

yorunonikki.hatenablog.jp

  この記事を書いたときには「休職しようかな、と思っている」という状態だったけれど、結果として、8月いっぱい休職した。再休職の手続きはあっという間で、人事の人が近くのカフェまで書類を持ってきてくれて、そこで軽く面談をして「それじゃ、とりあえず8月いっぱいおやすみということで!」という軽いノリで終わった。時間にして10分くらい。カフェで席を取るために買ったコーヒーに口をつける暇さえなかった。

 8月も3週目に入った頃、人事クラウドサービスの会社から郵便が届いた。うちの会社は、勤怠管理など一部の人事を外部のサービスに委託している。休職中の給与通知や勤怠管理表はその会社から郵送されていたので、その手の書類だろうと思って数日間ぽいっと放置していた……のだけれど、中身を見たら傷病金手当についてだった。

 要約すると「書類に不備があるので出し直してください」とのこと。実際に傷病金手当を貰える欠勤日数よりも短い期間しか申請していなかったらしい。言われたとおりに日付を書き直して再提出。……ここまでが最初に傷病金手当の書類を提出してから3ヶ月。しかも連絡をしてきたのは、傷病金手当を支給する健康保険組合ではなく、その前段階の人事サービスの会社だ。仮に出し直しによって手続きが振り出しに戻るのなら、振り込みまでにはもう3ヶ月か、それ以上かかることになる。残念、その頃にはもう私はこの世にいない(はず)。

 とにかく、これで傷病金手当の振り込みまでにもうしばらくかかることがはっきりと分かったので、8月最後の通院で担当医に復職を希望する旨を伝えた。もともと8月いっぱいの休職という予定だったのだし、その期間を過ぎたら当たり前に仕事に戻る以外にはないだろう、と思っていたのだ。

 けれど、担当医は予想外に渋い顔をした。

「まあ診断書は書きますけれど、産業医から止められる可能性はありますよ。二度目の休職ですから」

 この先生は、普段の診療とは別に企業で産業医もやっているらしい。診察も週4くらいでやっているのにそんな暇がどこにあるんだろう、と思うけれど、とにかく私とは違う、ちゃんとした、いや、それ以上に「立派な」社会人だ。その産業医経験から言うと、二度目の休職からの復職時は、一度目の時とは違い「完全に健康」とわかる状態でないとなかなか復職させてもらえないのだという。

「だから、診断書を書いても無駄になるかも」

「いや、それでも8月いっぱいって人事の方とお話したので」

 と、半ば押し切る形で診断書をもらい、産業医面談に行った。

 結論から言うと、産業医の方は復職を認めてくれたのだけれど、人事の方からストップがかかった。理由は以下だ。

  • チームが以前よりも忙しくなっており、以前のように休みがちになってもフォローできるかわからない、という懸念がチームから出ている
  • 身体が最優先なので、「約束の期間を過ぎたから」という理由ではなく本当に心身健康になってから来てほしい
  • 一旦別の(忙しくない)チームに配属するという選択肢もあるので、諸々検討してほしい

 まあ要するに「8月終わりそうだから職場に戻りまーす、なんて言っているけど、君前科あるし不安だよ。本当に働けるようになってから来てくれる?」ということだ。

 当たり前だな、と思った。今回の再休職→復職に関する動きに際して、様々な人から「二度目の復職は周囲の視線も厳しくなるから」というようなことをやんわりと言われてきた。実際、私も自分が当事者でなかったら厳しい視線を向けていたと思う。特に、今のチームは最初に休職した時と違って私のことをよく知らない人ばかりだ。嫌うとか憎むというより「あの人なんなんだろ」みたいな、うっすらとした嫌悪感混じりの懐疑の視線を向けられて然るべきだろう。

 そんなことを考えながら、気付けば「それじゃあ9月半ばくらいまでもうすこし休みます」と答えていた。人事からは「こちらもまた連絡しますね」と言われておしまいだ。いつまで休職期間が続くのかもわからないまま、毎日ぼんやりと、寝たり、起きたりして過ごしている。

 このままだと「復職したと思ったら1週間で自殺しやがったぞあいつ」みたいなことになりかねない。それなら死ぬまでずっと休職していた方がいいのかもしれないけれど、あと1ヶ月以上も休職を決め込む勇気は、やっぱり私にはまだない。

 どっちつかずで宙ぶらりんのまま、今日もまた一歩、夏が終わろうとしている。